構図とは

構図は、被写体を画面のどこに配置して撮影するこということです。その構図を意識する前に考えておきたいことは、何を写すかということです。

撮影するとき、画面の中に何を写しこむのかによって写真の印象は大きく変わります。このとき、興味を引いた対象を数多く写真の中に収めようとすると、主役がどれなのかあやふやになってしまい、写真の印象が弱く感じられてしまうことがあります。撮影する時は、主役が何かを中心に考えることが大切です。

その上で画面に入れた被写体をどこにどのように配置するかという構図を考えます。あまりたくさんの要素が入りすぎていると、構図を整えてもなかなかまとまりのある写真にはなりません。まずは、どれが必要ないものかを考え、特に意味の無いものはなるべく画面から除外するようにしましょう。

全く同じシーンでも構図によって写真の持つイメージは大きく変わってきます。同じシーンでも広がりを感じさせる写真にしたり、画面に緊迫感を与えたりといったストーリー性も構図次第で表現できます。

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よくある失敗例

一般に失敗の代表例としてあげられるのが「日ノ丸構図」です。これは、被写体を画面の中央に配置して撮るもので、日ノ丸のような構図であるために、そう呼ばれています。

日ノ丸例

中央でピントを合わせ、構図を意識せずにそのまま撮影することで日ノ丸構図となります。日ノ丸構図はピントがあった被写体の周りにできるスペースが同じような比率になり、退屈な画面になりやすく失敗とされるケースが多くあります。

また、日ノ丸構図と同様に扱われる構図が他にもあります。例えば、水平線や地平線を画面の中央で分割するような構図も、変化のない退屈な構図とされるケースがあります。

水平線例01

写真は芸術であり、構図の表現も自由なので、真ん中に配置されたからといってすべてが失敗とはいえませんが、もし自分の写真を見て被写体が中央に多くあるなら、まずは被写体の位置をずらして画面に変化をつけてみましょう。

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