補正ブラシとは

空だけ明るくしたいとか、主役の花だけ彩度をあげたいと思ったことはありませんか?

そんな時に、「補正ブラシ」を使います。

「補正ブラシ」とは、ブラシでマスクした(塗りつぶした)ところだけをピンポイントで補正することができる機能です。

Lightroomの醍醐味とも言える機能なので、是非マスターしましょう。

ブラシのサイズやぼかしなども細かく設定できるので、使いこなせれば写真の編集の幅がかなり広がります。

スポンサーリンク

補正ブラシの使い方

補正ブラシ01

ヒストグラムの下にある、筆のアイコンをクリックして、補正ブラシを起動します。

(ショートカットキー「K」を押すと起動、もう一度押すと終了します)

補正ブラシ02

起動すると、マウスポインタが上の画像のようになります。

補正ブラシ03

次に、画面右下にある「選択したマスクオーバーレイを表示」にチェックをいれます。(ショートカットキー「O」)

チェックをいれると、塗りつぶした部分が薄い赤で表示されるようになります。

補正ブラシ04

この赤く塗りつぶした部分だけを編集できるようになります。

※赤く塗りますが、実際に写真を塗りつぶしているわけではないので、印刷などで写ることはありません。

はみ出した部分を消したい時などは、「Altキー」を押しながらドラッグすると消しゴムのように消すことができます。

塗った部分を全部消したい時は、「Deleteキー」ですべて消去できます。

補正したい部分を塗りつぶせたら、「選択したマスクオーバーレイを表示」のチェックを外して補正していきます。

 

色温度や露光量など基本的な補正、シャープやノイズなどの補正もできます。

ブラシについて

ブラシはサイズ・ぼかし・流量・密度を設定することができます。

サイズは塗る範囲のことですが、その他はあまり聞き慣れない単語かと思いますので、以下に簡単にまとめておきます。

ぼかし

ぼかしの数値が1以上のとき、中心から外側にいくにつれて、だんだん薄くなっていきます。

マウスポインタの外側の円がぼける範囲になります。

数値が高いほうがよりぼけます。

ぶらしがぼけるということは、補正も外側がぼけていきます。

ぼかしを「0」と「100」で露光量を変えた場合の比較です。

補正ブラシ06

流量

流量はブラシの塗の強さです。

数値が低いほど弱くなり、補正の効果が薄くなります。

ぼかし「0」で流量「100」と「80」の比較です。

補正ブラシ07

密度

ブラシの透明度を調整します。

流量と効果が似てるように見えますが、大きく違います。

例えば、密度を「100」、流量を「10」に設定して重ね塗りしていくと、流量「100」で塗った時と同じになります。

しかし、密度を「10」に設定すると、何度重ね塗りしても密度「100」の効果にはなりません。

自動マスク

自動マスクとは、ブラシで塗りつぶす色を自動で判別し、塗りつぶす範囲を絞ってくれます。

しかし、逆に言うと、似た色を自動で塗りつぶしてしまうので、写真によっては自動マスクをオフにしたほうが塗りつぶしやすい場合もあります。

自動マスクがうまくいかない場合は、拡大してブラシのサイズを小さめにして塗ったほうがキレイに塗れると思います。

まとめ

補正ブラシを使えるか・使えないかで、編集の仕上がりがかなり変わります。

あまり難しく考えず、ぬり絵をする気持ちで塗りつぶして、補正をかけていくという気持ちでやれば、すぐ使えるようになると思います。

補正ブラシのコツ

・ショートカットキー「K」で起動、「O」で塗った範囲を確認

・失敗したら「Ctrlキー + Z」でやり直す

・一筆で広い範囲をぬると、「Ctrlキー + Z」でやり直す量が増えるので、細かく塗っていく

・後から修正する時は、「Altキー」を使って、消しゴムで消していく

・ぼかしを上げておけば、多少はみ出しても大丈夫(はみ出しが気になる時は「Altキー」で消す)

おすすめページ

 

▲トップページへ戻る

スポンサーリンク