デジタル一眼レフカメラとレンズを購入して写真を撮り始めると、欲しくなってくるのが三脚かと思います。

ここでは三脚について簡単に解説していきます。

関連記事→リモコン・リレーズ

三脚とは

手持ちで撮影する場合に、どれだけシャッター速度を上げても完全に手ブレをなくすことは難しいです。夜景や夕暮れ、滝や噴水の流れなどの撮影の場合は特に難しいです。そんな時に三脚で固定して撮影します。また、子どもの運動会やスポーツの撮影にも役立ちます。これが三脚の使用目的で一番多いのではないでしょうか。次に多いのが、撮影者も含めて集合写真を撮る場合にも、三脚に固定してタイマーなどで撮影します。

シャッター速度について

材質や種類によって用途が分かれているので、ご自身の使用目的を考えて選ぶことが重要になります。購入したのはいいけれど、いちども使わずに新しい三脚を購入することになってしまってはもったいないですからね。

 

三脚の性能

耐荷重

耐荷重とは三脚に乗せられる重さのことです。

三脚にのせるのはカメラ本体とレンズになるので、カメラ本体の重さ+レンズの重さで考えましょう。

たとえば耐荷重1.5kgとあれば、本体とレンズの重さの合計が1.5kgまで乗せられるという意味です。しかし、耐荷重1.5kgであっても1.3kgほどのものを乗せると少し不安定になってしまう場合があるので、0.5~1.0kg程多く見積もって購入すると安定して撮影ができます。

例)カメラ本体700g レンズ500g 合計1.2kg → 耐荷重1.5kgの三脚よりも耐荷重2.0kgの三脚の方が安定する

材質

三脚の脚部分の材質は大きく分けて2種類があります。

1つ目はアルミです。アルミ製の三脚は現在では一番普及している三脚です。価格が比較的安いのでコストを抑えられますが、重量があるので、持ち歩くのには不向きです。

2つ目はカーボンです。カーボン製の三脚はとても重量が軽い点が特徴です。トレッキングなどで持ち歩くのにはカーボン製の三脚が向いています。しかし、アルミ製と比べて価格が高いです。また、重量が軽いので強風で倒れてしまう危険がある点に注意が必要です。風が強い日など転倒の危険がある場合は、ストーンバッグなどで重量を増やすことで安心して撮影が可能になります。

予算に余裕がある方は、カーボン製の三脚をおすすめします。

スポンサーリンク

三脚の種類

三脚は用途に合わせて種類が分かれています。

卓上型

料理や小物などを撮影する場合に使用します。小型で価格もお手軽なのでバッグにいれて持ち歩ける便利な三脚です。最近では100円ショップなどでも見かけますが、デジタル一眼レフカメラを乗せて使用する場合はしっかりとしたものを選びましょう。

軽量・コンパクト型

家電量販店などで、数千円程度で手に入るものは、ほとんどがこの種類に入ります。カメラとセットになっているものも同様です。重量が軽く持ち運びには便利ですが、安定性には欠けるばあいがあるので注意が必要です。

中型・大型

風景や花火の撮影、風が強い場所での撮影に必要になってくる三脚です。子どもの運動会やスポーツなどの撮影にも使えます。このグレードになると軽量型よりも安定して撮影できますが、価格も上がり数万円程のものがほとんどで、カーボン製となるとさらに上がります。しかし、それに見合った活躍はしてくれるので、中型を1つ持っておくと便利です。

 

雲台について

雲台とは、三脚の先端のカメラを固定する部分のことです。カメラの固定とカメラの向きを変える機能があります。

高価な三脚になると、雲台は別に購入し、用途に応じて付け替えて使用するようになります。

3WAY雲台

一般的によく見かける雲台がこれです。上下・左右・水平をハンドルで調整します。後に紹介する自由雲台と比べると、3方を個別に調整できるので精密な調整が可能になります。望遠での撮影、服などの雑貨を撮影するときに微調整ができて便利です。しかし、その反面で操作が複雑になるので、慣れない間は撮りたい時に撮りたい方向に向けるのに時間がかかり、シャッターチャンスを逃すこともあります。

自由雲台

可動部分が球状になっていて、グルグルと自由に動かせるのが特徴の雲台です。3WAY雲台と違いハンドルがないのでコンパクトになります。風景の撮影時に飛んでいる鳥などを追いかけたり、運動会で走る子どもを追いかけるのに向いています。また、地面が安定していない場所で三脚が垂直出ない時でもカメラをうまく固定できます。しかし、自由に動かせる反面で、水平をしっかりと出したい場合には不向きで、角度を固定して向きだけを変えるなど微調整ができない点に注意が必要です。

クイックシュー

雲台のカメラを固定する部分が取り外しできるタイプのものです。クイックシューをカメラに取り付けておくとワンタッチで雲台に固定できるので素早くカメラを交換できて便利です。カメラの台数分クイックシューを用意しておく必要があります。

 

一脚

一脚とは、三脚と似ていますが、脚が一本のものです。望遠レンズなど重いレンズを装着して撮影する時や、手ブレを抑えて撮影したい時に使用します。三脚と違い自立しないので、カメラもしくは一脚を持って撮影する必要があります。

一脚は、三脚よりも持ち運びに向いていて、設置場所も狭くてすむので、街中や狭い室内での撮影やとっさの撮影に優れています。

 

おすすめの三脚

※画像をクリックするとAmazonで詳細が確認できます。

クネクネ三脚

物撮りなどに使えるミニ三脚です。本格的なものではありませんが、低価格なので料理や小物を撮影するのに1つ持っておくと便利かもしれません。

 

Manfrotto Befree MKBFRA4

本格的な三脚です。雲台は自由雲台になっています。折りたたむと非常にコンパクトになり持ち運ぶ際に邪魔になりにくいのが特徴です。カラータイプが選べるのも嬉しいですね。

 

Manfrotto Befree MKBFRC4

上記の三脚と同じスペックですが素材がカーボン製のものです。アルミ製よりも価格は高くなります。こちらもコンパクトに折りたため、カラータイプが選べます。

 

 

まとめ

・手ブレの軽減や集合写真の撮影時に使用する。

・耐荷重は使用するカメラとレンズの重さの合計よりも+0.5~1.0kgのものを選ぶ。

・アルミ製の三脚は安価だが重く持ち運びにくく、カーボン製は軽量だが高価。

・3WAY雲台は微調整ができて、自由雲台は思い通りに操作しやすい。

・三脚を設置するスペースがない場所では一脚を使用する。

三脚は風景や花火の撮影時に手ブレを抑えるのに非常に便利ですが、最近では三脚・一脚の使用を禁止している場所もおおいです。撮影マナーをしっかり守って撮影しましょう!

 

関連記事→リモコン・リレーズ

スポンサーリンク