レンズフードとは
レンズフードは、レンズの先につける筒状のものです。
街中などでカメラに付けているカメラマンの方を見かけたことがありますよね。ここではレンズフードについて解説していきます。
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レンズフードの役割
レンズフードの役割はいくつかあります。
その中で最も重要な役割は、「余分な光を遮る」というものです。カメラとレンズには何枚もの凹凸レンズが内蔵されています。そこに太陽光などの強い光が入ってしまうと、画質が低下してしまいます。そこでレンズフードが「ひさし」のような役割をはたしてくれて、レンズ本来の性能を発揮させてくれます。
ただし、レンズフードが遮ってくれるのは、横からの光だけで、正面からの光は当然遮ってくれません。そのため、場面によってはレンズフードの効果をあまり感じない時もあるかもしれません。また、最近のレンズは、特殊なコーティングがされているものが多く、強い光の影響を受けにくくなっており、レンズフードをつけたとしても、劇的な画質の向上に繋がる場面もあまり多くありません。
それでも、夕方の撮影時の強い西日や、夜景を撮影する時の街灯の光などでは効果を発揮してくれます。
レンズフードの形状
レンズフードは形状が大きく分けて2種類あります。
1つ目は上の左画像のような「花型」と呼ばれているものです。こちらが一般的なレンズフードの形になります。一眼レフカメラの入門キットなどに付属している場合もあります。
2つ目は上の右画像の様な「円筒形」です。望遠や単焦点のレンズに付けることが多い形です。
その他にも四角いものや特殊な形をしたレンズフードがあります。
レンズフードのその他の役割
レンズフードの主な役割は前述のとおり「余分な光を遮る」というものですが、その他にもレンズフードの役割があります。
レンズ面を物理的に守る
街中でカメラを肩にかけて歩いている時、カメラが人や物に当たってしまいそうになったことはありませんか?そんな時にレンズフードをつけていればレンズフードが当たるだけで、カメラ本体やレンズが当たらずにすみます。
また、無意識にレンズを触ってしまって指紋がついてしまったということもありませんか?レンズフードをつけていればレンズに指紋がついてしまうこともありません。また、子どもや動物の撮影をしているときに、レンズに触られたりすることがないので、安心して撮影することができます。さらに、レンズの汚れを防ぐことは、画質の向上にもつながります。
ファッション性
レンズフードのもう1つの役割は、ファッション性です。上にある画像のような一般的な形ではなく、デザイン性の高いレンズフードもあります。また、ステッカーなどでオシャレなレンズフードをオリジナルで作っている方もいます。
レンズフードの注意点
レンズフードによって画質の向上につながる場面が多く、是非使用したいアクセサリーですが、間違った使い方をすると、意味がありません。
まず、レンズフードを購入するときに、注意したいことは、使用するレンズに合ったレンズフードを選ぶということです。レンズの特性や画角に合ったレンズフードでなければ、効果がなかったり、レンズフード自体が影になって写り込んでしまうことがあります。汎用タイプのものも売られていますが、メーカーが販売しているレンズに合った純正のレンズフードを購入することをおすすめします(レンズにセットで付属している場合もあります)。
また、レンズに合ったレンズフードでも取り付け向きを間違えてしまうと効果がありません。花型を使用する場合は取り付け向きに気をつけましょう。
さらに、屋内などでフラッシュ撮影をする場合にレンズフードをつけていると、写りがおかしくなってしまうこともあります。その場合はレンズフードをつけずに撮影しましょう。一般的にレンズフードは逆向きに取り付けることができるので、使用しない場合にも荷物にならなくてすみます。
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