2017年 組写真カレンダー(Season)について【2】
今年は季節感を大切にし、写真の中に縦の線を意識して、組写真カレンダーを組んでみました。
今回は、卓上カレンダーで使用した写真の残り3枚と、表紙と裏表紙について紹介していきます。
まず、7・8月写真についてです。
この写真は、大阪城天守閣前にある大銀杏の木(樹齢約300年)の所で撮影しました。大銀杏を囲むベンチに座っておにぎりを食べていました。その時隣に座ったアジア系の女性が話しかけてきました。
その女性は日本語が上手なので、「どちらで日本語を習われたのですか」と尋ねてみました。
すると、その女性は台湾の方で、第二次世界大戦中、日本が台湾を統治している時に日本人に習ったとの事です。すごく大きな時の流れを感じました。
その方が立ち去り空を見上げると、青い空に白い飛行機と飛行機雲が綺麗で、シャッターを切りました。
実は、この日は12月7日、冬なのです。
この写真は夏に合わないかと思ったのですが、「夏休みに飛行機で何処かに出かける」というイメージで行こうと‥‥
Lightroomで露光量・コントラストは触らずに、ハイライト・白レベルをかなり上げて、レタッチして飛行機と飛行機雲の白を強調し夏空の感じを出しました。
冬の写真もレタッチ次第で、夏の雰囲気を出せますね。
次に、9・10月の写真について説明します。
この写真は、花博記念公園鶴見緑地で撮影しました、
中央入り口から真っ直ぐ行くと大池があります。その近くで12月に撮影しました。モミジの木をぐるりと一周して、光が当たっている綺麗な紅い葉を見つけました。
そして、写真にアクセントを付ける為にモミジの枝も入るように何枚か撮影しました。
Lightroomで枝が少し入り、モミジの葉が縦に入るように正方形にトリミングし、露光量・コントラストを上げて、ハイライト・白レベルを下げています。バックに紅葉の赤が点々と入っているのが、面白いと思います。
11・12月の写真について説明します。
この写真は、お正月に主人の田舎、京都の京北に帰る途中で車の中からガラス越しに撮影しました。
その年の私にとって初雪だったので、窓も開けずに夢中で撮影してしまいました。
ガラス越しの撮影で少しクッキリ感がないので、コントラストとシャドーをあげて冷たい感じがするようにレタッチしました。
窓は開けて撮影しましょうね。
最後に、表紙と裏表紙の写真について説明していきます。
まず、表紙の写真は、長居公園の植物園で7月5日に撮影しました。この日は、前日からの雨が朝方上がったので、空気が澄んでいて蓮の花の色も、葉の色もクリアに見えて、とてもラッキーでした。
ほどよく開いている蓮の花を探して、バックに緑だけが入るように(他の花が入らないように)少しローアングル撮影しました。
Lightroomで、露光量は触らずにコントラストを上げ、白レベルを下げて、蓮の花のピンクが浮き上がるようにレタッチしました。
次に裏表紙の写真ですが、表紙と同じ場所で同じ日に撮影しました。
時が過ぎて行く感じを表現したくて、花びらが一枚蓮の葉の上に落ちている写真にしました。
Lightroomで表紙と同じように露光量は触らず、コントラストを調整して、葉の緑の色に深みが出るようにしました。
いつ・どこで撮影したかという事と、一枚の写真が持っている「ものがたり」を知る事により、また、写真から伝わってくる思いが変わってくるのではないのでしょうか。ぜひ、組写真カレンダーを手にとって感じて頂ければと思います。
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